ChatGPTの回答で自社ブランドを追跡する方法

ChatGPTが自社ブランドを挙げてリンクするか、代わりに勧める競合、引用するページを調べる方法。費用込みで繰り返せる手順を解説します。

著者: Denis Veisllari

ChatGPTで自社ブランドを追跡するには、購入に関する同じ質問を定期的に投げ、各回答がブランド名を挙げているか、サイトにリンクしているかを記録し、登場した競合とページをメモします。1回のチェックではほとんど何も分かりません。ChatGPTは同じ質問に1時間後には別の答えを返すことがあるからです。1か月間、毎週チェックすると本当の傾向が見えてきます。

このガイドでは、手作業での方法、トラッカーを使う方法、結果を見たあとに何を変えるかを説明します。同じ方法はGemini、Perplexity、GoogleのAI Overviewsでも使えます。

ステップ1:質問を書く

あなたの製品のようなものを選ぶ前に、購入検討者が尋ねる質問を15〜30個選びます。

  • 「[読者]におすすめの[カテゴリ]は?」
  • 「[自社ブランド]と[競合]の比較」
  • 「[競合]の代替」
  • 「[製品が解決する作業]をするには?」
  • 「[自社ブランド]は買う価値がある?」

一度始めたら、文言はそのまま固定してください。1語でも変えると別の質問になり、時系列の比較ができなくなります。

ステップ2:一度手作業で確認する

各質問を、ログアウト状態または一時チャットのChatGPTで尋ねます。履歴が回答に影響しないようにするためです。次を記録します。

質問ブランド名あり?サイトのリンクあり?挙がった競合引用されたページ

最初の確認は質問20個で1時間ほどかかり、そもそも差があるかどうかが分かります。

ステップ3:定期的に追跡する

毎週手作業で行うのはすぐに面倒になり、履歴も残りません。トラッカーなら代わりに質問し、すべての回答を保存してくれます。zaDojoでは次のようにします。

  1. サイトのプロジェクトを作成し、プロジェクトの前提情報に自社ブランドと競合を追加します。回答はそれらの名前とドメインと照合されます。
  2. Prompt Tracking を開き、質問を貼り付けてテーマごとにグループ分けします。
  3. ChatGPTとGemini(初期設定)を選んだままにし、Googleを重視するならGoogle AI Overviewsを追加します。ClaudeとPerplexityも選べます。
  4. 国と言語を選び、費用のプレビューを確認して、毎週を選びます。

定期チェックの費用は、質問1つ、エンジン1つあたり約0.002ユーロです。20個の質問をChatGPTとGeminiで毎週チェックすると月に約170回、およそ0.35ユーロです。ChatGPTとGeminiの回答は一般向けアプリから収集するので、APIより購入検討者が実際に見ている内容に近くなります。

Claude、ChatGPT、Cursor、Codexで作業しているなら、zaDojoのMCPサーバーを接続して「この20個の質問について、ChatGPTとGeminiの毎週の追跡を設定して。先に費用を見せて」と頼みましょう。エージェントは何かをスケジュールする前に estimate_ai_visibility_cost を呼び出します。

ステップ4:結果を読む

見るべきは3点です。

  • 言及率: エンジンごとの、ブランド名が挙がった回答の割合。
  • 引用率: サイトにリンクした回答の割合。
  • 引用ページ: 回答の根拠となったURL。zaDojoのCitationsビューでは、自社ページと第三者のページに分けて表示します。

AIシェアオブボイス

AIシェアオブボイスは、追跡している競合と自社を比べる指標です。回答全体で追跡対象ブランドの言及をすべて数え、各ブランドの言及数をその合計で割ります。20件の回答でブランドの言及が40回あり、そのうち10回が自社なら、シェアオブボイスは25%です。

言及率とは別の問いに答える指標です。言及率はそもそもどれだけ登場するかを示し、シェアオブボイスは名前の挙がるライバルに対して会話のどれだけを占めているかを示します。自社と競合4社を挙げた回答は、言及率には良くても、シェアオブボイスでは弱い結果です。

数字を正直に保つためのポイントが3つあります。

  • 指名の質問を除外する。 「[自社ブランド]は買う価値がある?」は必ず自社名が挙がるので、シェアが水増しされます。
  • ブランドの一覧を固定する。 シェアオブボイスは追跡しているブランドだけが対象なので、競合を追加・削除すると全員のシェアが変わります。市場全体でのシェアではありません。
  • エンジンごとに、週をまたいで比べる。 1回の実行はノイズです。

zaDojoでは、Prompt Trackingの Competitors タブに、追跡中の各ブランドのシェアオブボイスが、言及率、引用率、平均順位(追跡対象ブランドの中で名前が挙がる順番)と並んで表示されます。初期設定では指名以外の質問を使います。

失敗したチェックや空のチェックは「言及なし」ではなく「不明」として扱ってください。Google AI Overviewsの場合、空の結果はたいてい、その検索でGoogleが概要を表示しなかったことを意味します。

ステップ5:回答の材料を変える

引用されたページを、頻度の高いものから順に見ていきます。

  • 競合を挙げて自社を挙げていない第三者のリスト記事やレビュー: 著者に連絡し、何が抜けていて、それが読者にとってなぜ重要かを伝えます。トライアルやデータを提供しましょう。自社についての誤った事実は訂正してもらいます。
  • 引用されている自社ページ: 最初の段落が質問に直接答えているか、料金と機能が最新かを確認します。
  • 自社のものが何も引用されていない質問: そもそもその質問に答えるページがあるかを確認します。比較ページや「代替」ページが欠けていることがよくあります。
  • アクセス: robots.txt がOAI-SearchBotとGPTBotを許可しているか確認します。読むことを許されていないページは、ChatGPTは引用できません。

そのうえで毎週のチェックを続け、質問ごとの言及率を見守ります。

測定できないこと

  • ある質問をする人の数。 OpenAIは公表しておらず、「AI検索ボリューム」の数字はすべてGoogleのデータからの推定です。
  • 順位。 回答内での順番は実行ごとに変わります。役に立つのは、どれだけの頻度で名前が挙がるかです。
  • パーソナライズされた回答。 メモリやカスタム指示を使うログイン中のユーザーには、別の回答が表示されることがあります。トラッカーが測るのは初期状態の回答です。

よくある質問

自分で一覧を作らなくても、自社ブランドに言及するプロンプトを確認できますか? ChatGPTからは確認できません。生成したプロンプトのデータベースを販売するツールもありますが、それはサンプルであり、実際のユーザーログではありません。自社の購入に関する質問から始めるほうが役に立ちます。

ChatGPTはGoogleとBingのどちらを使っていますか? ChatGPTの検索は、Bingを含む複数のプロバイダーと、OpenAI独自のクローラーを使っています。Bingで上位に表示され、OAI-SearchBotに開放されたページが最も有利です。

変更はどのくらいで反映されますか? ChatGPTがすでに引用しているページに載れば、数日で回答が変わることがあります。自社の新しいページが引用されるには、そのページが上位表示されるのと同じくらいの時間がかかります。

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