ShopifyのSEO:ストアオーナー向け実践ガイド

ShopifyがSEOで得意なことと苦手なこと、重要な対策(重複URL、canonical、表示速度、構造化データ、アプリ、ストア監査)を解説します。

著者: Denis Veisllari

ShopifyのSEOは、短い一覧に集約されます。きれいな商品URLにリンクする、テーマを軽く保つ、コレクションと商品の文章をきちんと書く、構造化データを正しくする、購入前の質問にはブログで答える。サイトマップ、robots.txt、SSL、canonicalタグはShopifyがすでに処理しているので、作業の大半は設定ではなく、コンテンツとテーマの選択です。

このガイドでは、効果が出やすい順に各項目を説明し、そのあとブロックされずにShopifyストアを監査する方法を紹介します。

商品とコレクションの重複URL

Shopifyでは、どの商品にも2種類のアドレスでアクセスできます。

  • /products/blue-mug
  • /collections/mugs/products/blue-mug

2つ目があるのは、多くのテーマが、商品の所属するコレクション経由で商品にリンクするからです。Shopifyは /products/blue-mug を指すcanonicalタグを追加するので、Googleはたいてい正しいほうを選びます。問題は、内部リンクが長いほうを指したままで、Googleが判断するために両方をクロールしなければならないことです。

やるべきこと:

  • テーマの商品カードのスニペット(多くは product-card.liquid や card-product.liquid)を確認します。リンクに product.url | within: collection が使われていれば、product.url に変更します。最近のテーマの多くはすでにそうなっています。
  • Shopifyのcanonicalタグには手を加えないでください。理由が分かっていない限り、アプリに上書きさせないようにします。
  • 絞り込みや並べ替えをしたコレクションページ(?filter.p.vendor=...、?sort_by=...)に注意します。すぐに数が膨れ上がります。Shopifyの初期設定の robots.txt はその多くをブロックしているので、変える理由がない限りそのままにしておきます。

タグページ(/collections/mugs/blue)も、薄くほぼ重複したページの原因になります。タグページに固有の文章も検索需要もないなら、ナビゲーションからリンクしないでください。

canonicalとリダイレクト

Shopifyは商品、コレクション、ページ、ブログ記事のcanonicalを自動で設定します。ストアがそれを壊すよくあるパターンは次のとおりです。

  • SEOアプリやテーマの編集で、2つ目のcanonicalタグが追加される。1ページに異なるcanonicalが2つあると、Googleはどちらも無視します。
  • リダイレクトなしで商品を削除する。商品を削除するときは、Online Store > Navigation > URL redirects でURLリダイレクトを追加し(ハンドルを変更するときはリダイレクトのチェックボックスをオンにし)、最も近い商品かコレクションに転送します。
  • ストアが www 付きとドメインのみの両方でアクセスできる。Shopifyの設定でメインドメインを指定し、もう一方がリダイレクトされるようにします。

一括インポートやプラットフォームの移行はShopifyのリダイレクトのガイドで扱っています。

テーマの表示速度

ストアの表示速度を決めるのは、ホスティングよりもテーマとアプリです。ShopifyのサーバーとCDNは誰にとっても同じです。

  • 軽量で新しいテーマから始めます。古いテーマは、すべてのページで大きなスクリプトを読み込むことがよくあります。
  • 使っていないアプリを削除し、テーマのコードに残ったscriptタグを確認します。アプリをアンインストールしても、追加されたものがすべて消えるとは限りません。
  • 商品画像はアップロード前に圧縮し、ヒーロー部分での動画の自動再生は避けます。
  • レビューウィジェット、チャットの吹き出し、ポップアップは遅れて読み込むか、必要なページだけで読み込みます。

トップページだけでなく、商品ページとコレクションページもテストしましょう。上位表示されるのはそれらのページです。各対策はShopifyの表示速度最適化ガイドで順に説明しています。

構造化データ

ほとんどのShopifyテーマは、名前、価格、在庫状況、画像を含むProductの構造化データを出力します。思い込まずに確認しましょう。

  • 商品URLをGoogleのリッチリザルトテストに貼り付けます。
  • テーマから1つ、アプリからもう1つ、ではなく、1ページにProductブロックが1つだけであることを確認します。
  • 検索結果にレビューの星を表示したいなら、レビューがページ上にあってマークアップされている必要があります。通常はレビューアプリが行います。
  • テーマが出力していなければ、トップページにOrganization、商品とコレクションにBreadcrumbListを追加します。

複数のアプリによる重複や矛盾したマークアップが最もよくある問題で、見つけてしまえば簡単に直せます。

アプリ

ストアの表側に関わるアプリは、どれもコードを追加します。SEOアプリをインストールする前に、実際に何をするのか確認しましょう。

  • 画像圧縮とaltテキスト:画像が何百枚もあるなら便利です。
  • 構造化データのアプリ:テーマのマークアップが欠けているか間違っている場合だけ、しかもテーマ側のものを削除する場合だけ役立ちます。
  • 「SEOスコア」アプリ:主にタイトルの長さを確認するだけです。スプレッドシートにエクスポートすれば自分でできます。

アプリが少ないほど、たいていストアは速くなり、予想外のことも減ります。ShopifyのSEOアプリのガイドでは、役割別にアプリを整理しています。

コレクションと商品の文章

コレクションページは、「陶器 マグカップ」や「リネン 寝具」のようなカテゴリの検索で上位に来るページであることがよくあります。重要なコレクションにはそれぞれ次を用意します。

  • 固有のタイトルタグとメタディスクリプション(検索エンジンのリスティングのセクションで編集します)。Shopifyのメタディスクリプションの書き方をご覧ください。
  • 購入者の選択を助ける短い本物の文章:素材、サイズ、誰向けか。
  • 明確なH1。多くのテーマはコレクション名を使いますが、それで問題ありません。

商品ページでは、説明文を自分で書きましょう。メーカーの文章をコピーすると、ほかのすべての販売店と同じページになってしまいます。

ブログ

Shopifyの標準のブログで十分です。購入前に人が尋ねる質問に使いましょう。「ランニングシューズのサイズの選び方」「リネンとコットンのシーツの違い」「鋳鉄鍋の手入れ方法」などです。各記事から、その質問に答えるコレクションや商品にリンクします。ストアのお知らせしか載せないブログが検索流入をもたらすことはまれです。記事のテーマ、設定、リンクはShopifyブログのSEOガイドで扱っています。

AIの回答

ChatGPT、Gemini、Perplexity、Google AI Overviewsは、今では多くの買い物の質問に直接答えます。そうした回答で名前を挙げてもらうには次のようにします。

  • AIクローラーを許可します。Shopifyの初期設定の robots.txt はOAI-SearchBotやGPTBotをブロックしませんが、自分やアプリが編集していないか確認しましょう。
  • 商品、コレクション、ブログのページで、最初の段落で質問に答えます。明確な仕様と価格は引用されやすくなります。
  • AIの回答が引用する第三者のページ(レビュー、「おすすめ」のリスト記事、比較記事)に載せてもらいます。

測定方法はChatGPTでブランドを追跡するガイド、変えるべき点はアンサーエンジン最適化で解説しています。

zaDojoでShopifyストアを監査する

サイト監査はストアをクロールし、上記の問題を検出します。canonicalの欠落や矛盾、タイトルとディスクリプションの欠落、構造化データの欠落、リンク切れ、遅いページです。zaDojoなら、アプリから実行することも、zaDojoのMCPサーバー経由でAIエージェントに実行を頼むこともできます。

Shopifyには1つ注意点があります。許可していないクローラーにはレート制限をかけ、HTTP 429エラーを返すため、Shopifyストアの監査では一部のページが抜けることがあります。その場合、zaDojoは「Shopify limited this crawl」という通知を表示します。ストアのオーナーなら、クローラーの許可は1分ほどで済みます。

  1. Shopifyの管理画面で Online Store > Preferences > Crawler access に進み、Create signature をクリックします。
  2. ストアのドメインと有効期限(最長3か月)を選びます。
  3. zaDojoで Settings > Crawler access を開き、Add signature をクリックして2つの値を貼り付けます。
  4. 監査を再実行します。

以降、組織内でそのドメインを監査するたびに、各リクエストに署名が送られます。知っておくべき点がいくつかあります。

  • 署名は1つの正確なドメインに結び付いています。www.yourstore.com と yourstore.com にはそれぞれ別の署名が必要です。
  • 署名には有効期限があり、更新できません。期限が切れるとzaDojoが知らせるので、Shopifyで新しい署名を作成し、貼り付けて古いものと置き換えます。
  • 署名は作成したドメインにだけHTTPSで送られ、ほかのサイトには決して送られません。

zaDojoは月額10ユーロで10ユーロ分の利用料が含まれ、新規アカウントにはカード登録なしで0.10ユーロ分の無料クレジットが付きます。

そのほかのShopifyガイド

よくある質問

ShopifyはSEOに強いですか? はい。技術的な基本(サイトマップ、canonical、SSL、モバイルレイアウト)を十分に処理するので、ほとんどのストアはコンテンツと表示速度に集中できます。主な制約は固定のURL構造(/products/、/collections/)と、上で説明したコレクション経由の重複パスです。

ShopifyのURL構造は変更できますか? いいえ。/products/ と /collections/ の接頭辞は固定です。接頭辞のあとのハンドルは変更でき、その際Shopifyは古いURLからのリダイレクトを追加できます。

ShopifyにSEOアプリは必要ですか? 通常は不要です。Shopifyと良いテーマで基本はカバーできます。アプリが役立つのは、画像のaltテキストの一括設定や欠けている構造化データの修正のような、特定の作業です。

サイトマップはどこにありますか? メインドメインの /sitemap.xml にあります。Shopifyが自動で生成・更新します。Google Search Consoleで送信しましょう。サイトマップに含まれないページについてはShopifyのサイトマップのガイドで扱っています。